ホーム アクティブ倶楽部とは? 会員登録 お問い合わせ
学ぶコンテンツ
トップページ > 学ぶ漢方医学 > もう一つの理論・気血水

■もう一つの理論・気血水

「証」や方剤を理解していく上で、バランス理論(陰陽理論)に加えて気血水の理論をわきまえておくと、より理解しやすいと思われますが、そのことについて説明します。
気血水の元になる思想はやはり中国に発するものですが、中国人はからだを循環して生命を維持するものとして、血のほかに気というものを考えました。気は気体・元気・病気・気分が悪い…の言葉が示すように、目には見えないが確かに存在し、働きのあるものであり、血はこれに対して目に見えるものです。バランス理論(すべてのものを陰と陽に分ける考え方)からいえば、気は陽で血が陰ということになります。
換言すれば、
精神的・機能的なものが陽あるいは気であり、肉体的・器質的なものが陰あるいは血であるということができます。
気血水の理論は、この血を更に狭義の“血”(血液)と“水”(血液以外の体液)に分けたと見ることができます。そして、この気と血が滞りなくからだをめぐっていれば健康であり、不足したり滞ったりすると病気になる----というのが気血水の理論です。
この中で、水の滞りは“湿”とほぼ一致しますが、気と血の概念はこれまで述べなかった概念であり、中国でも理気薬・理血薬という気や血を調整する薬が、漢方治上重要な位置を占めています。
 日本では血液の局所的停滞を“お血”と呼んで、とりわけ重要視しており、これ駆遂する薬(駆お血薬)や方剤(駆お血剤)はさらに重要なのです。お血は打撲傷・肝疾患・血液疾患によっても起こりますが、最も普通には女性の性器疾患・性機能障害によって起こると考えられておりお血の有無を診断することは漢方治療上欠くことのできない要訣とされています。
 病気は機能的障害にとどまる間は重くありませんが、器質的障害を起こしてくると不可逆的となり、重篤の段階に入ります。漢方医学でも、気分が悪い、元気がないといった“気”の障害の段階から、貧血がある、うっ血がある-といった“血”の障害の段階に入ると病は重篤の段階に入ったと見るのです。
 気の滞りは、その意味で、血の滞りほど重篤ではありませんが、しばしば器質的変化の前提ともなり、また器質的変化に伴うこともあるので、漢方治療上決して無視ることはできないのです。
 要するに気・血・水が過不足なく、滞りなく、全身をめぐっていれば健康でありそうでなければ病気になる。故に過不足や滞りを発見して、それを正すことが、治療の要諦だというのが気血水の理論です。
監修:東洋医学未病対策研究協会
Copyright (C) 2005 Active Club. All Right Reserved.